ゲイとして生きていく上での心や体の悩みを相談してみよう。ネット上にいる兄貴や弟が相談にのります。
おはようー
MASAくんはさ
いま一人旅をしているのだよ
見知らぬ土地で、余所者みたいな気分でね
想像出来ないかもしれないけど
これをあと20数年、頑張って続けてみー
そしたら、久しぶりに田舎に帰ったとき、今度はそこで
余所者扱いされているんじゃ?みたいな自分に気がつくよ
コトバも標準語が先に出ちゃうし
東京に居た間に田舎で起きた出来事や、人間関係の移り変わりがわからなくて、太郎浦島状態
そしたら驚いたコトに
「あー 早く東京に帰りたい・・・」
ぽつり呟くのね
ワシなんか18で出てきたから
物心ついたのが中学生あたりだとしたら
もうこっちにいる時間の方が、人生としては長くなっちゃって
実家は東京の自分のアパートです~
ケンカしながらも続いている友達と住んでるこの街が田舎です~
なカンジよ
でもそう思えるようになったのもやっと最近かなあ
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そりゃあ、葬式とかで実家に帰って
近所の団地のおじさまおばさま 幼馴染に久しぶりに会って
昔話に花を咲かせると、あの頃にタイムスリップするよ?
けど 確かに「空白」があるの
話したところで、もう「昔話」でしかないの
団地から見下ろした町の風景は すっかり変わってしまってる
子供の頃遊んだ空き地どころか
新しいキレイな大きな道路が
町ごと思い出も何もかも消し去ってくれちゃって
そこにはもうなにもないような 気にさせられる
俺の田舎はもうなくなったんじゃないかって
20年近く他の場所で暮らすってそういうことなのね
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葬式が終わって、地元のGAYバーに繰り出すと
同じ席順で同じメンツが相も変わらず庭の置物のように座ってる中に
やっぱ新顔がたまにいるわけさ
着てるものとかがびみょーに垢抜けてるし
違うオーラが出てるからね
同じ県出身といわれても、すぐ判っちゃう
30代後半か40になって、それぞれの理由で
「実家に帰って暮らしてみよう」とUターンした組ね
なんかさ、借りてきたネコみたいなの
彼らもUターンして1年以上経つらしいけど
まだまだすんごく浮いてるのね
一応いっしょにツルんでるグループとBOX席に座ってんだけどさ
明らかに居心地が悪そうというか・・・
それは仲間も同じでね
どう扱っていいかまだわからない空気が静かに漂っている
店を閉めた後、ママと2人になった時、そのコトに触れると
ママがこう言うの
「あの子、気持ちがね、まだ東京に居るのよ。
カラダは帰って来てるけど、ココロはあっちに残してきたままなの。ヌケガラよ。
このまま一人ぼっちで余所者扱いに甘んじるか、
同じUターン組みでひっそりと徒党を組むか
またどこかに流れていくか・・・そうならなきゃいいんだけどね」
洗ってカウンターに並べられていくグラスは
みな同じ場所で生まれたはずなのに
注いだ飲み物が違ったせいでベツモノになってしまった
さすがのママでも、彼らの行く末まではわからないようでしたね
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MASAくんのココロとカラダは
いまどこにいますか?
>現実は違います
うん、これが現実だよ
そこが『自分の場所』になるには
生きてきた時間と同じだけのトキが必要なのかも。
kouyuu (2011/03/26 Sat 10:39:55) pc *.221.242.18 メールを送る
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