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No.168164 Re: 現実

好きでも縁の成しえない恋というものがあるようです。
あなたは相思相愛と言っても、それはお互いに事前の距離をもった上の推察
なのですね。それゆえにあなたがそう思い悩むのも無理はありません。
二人の絆とか、病める時も貧しき時も添う誓い…というのは、
あなたたちの上に実現可能な理想図とは今はいえないのかもしれない。

「好き」と言うことは簡単です。
その好きがどんなものかは、やはり、二人で歩み始めなくては本人すら自分
でも判らない。あなたの好きの相思相愛があなたの境遇を超えているとは
残念ながら思えない次第です。
あなたはおそらくは早急に自分を打開できることもないでしょう。
さすれば、そんなあなたがどう映り、どうよくも知り得ない彼が、献身や
良い意味での忍耐を持て、待てるものでしょう。

この話は、実際問題、行動も言動ですらセーヴして偽りを語らねばならない
までの人に、現実的な恋路が可能かというとても深刻で重たい問題です。
あなたさえ居れば冷や飯も美味しい。
そんな時代ではもはやなくなってきました。贅沢など無用でも、人心地つけ
る安心のための、彼を好きで居続ける生活基盤はどこか必要なのですね。
でなければ、遠慮も、自己卑下も、気後れも、どうしても
あなたの中に発生してしまう。

あたくしは、あなたの好きを思いとどまるには忍びないけれど、
さりとて一緒にどうの、という言動は今は無理なのかもしれないと想う。
最初は誰だって円滑です。清貧や不遇を嬉しくすら思う。
しかし、人間はすぐに疑念をもち、刹那に負ける。
彼があなたを背負い待ちする理由は今はまだ薄い。そんな彼は好きと告白を
され付き合いたいと言われ狂喜しても、やがては現実を思うのが人間です。

あたくしは、清貧やダメ野郎を愛してすらいますが、
現実はそういうものでしょう。ではどうしたらいいのか。

あなたが何かステイタスを武器にしない接し方で彼に挑めばいいのです。
そして、回数ではない、吉凶の覚悟は必要ですが、彼と言葉を尽くすのです。
そして、彼の考え方を知る。
そして、彼に自分を告げる。
彼との較差を恥じない素直さがあなたに必要なのは言うまでもありません。

気持ちを届けることは不遇の中で真実となり得る唯一の手段です。あなたの
心をどう受け取ることのできる彼か、もしかしたら、彼の真価をすぐに知る
よい機会でありましょう。

メリークリスマス、あなたの寒い心に鈴の音が響きますように。
youtu.be/zePMaTdLrXk

真理之丞鈴埜音 (2011/12/24 Sat 10:09:16) pc *.18.177.128

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