
ゲイとして生きていく上での心や体の悩みを相談してみよう。ネット上にいる兄貴や弟が相談にのります。
みなさん、はじめまして。
こちらには何度か回答させていただいてます、「いぬ。」と申します。
現在21歳、東京在住の大学3年生です。両親との付き合い方についての相談です。
とんでもなく長くなってしまいますが、言葉が多ければ多いほど、僕の人格も浮き出ると思うので。
人格批判なりジョークなり、どうか自由なコメントをよろしくお願いします!
まず簡潔に言えば、問題はこうです。
両親は、僕が自分たちと同じような将来(特に結婚・育児)を歩むことを望んでいます。
それに対して、僕はそういう人生は歩みたくないし、まず歩むことができません。
そろそろ進路選択の時期なので、この事実を両親に伝えねばなりません。
ただし、このこと(特にゲイであること)を両親が知ってしまえば、きっと絶望してしまいます。
それが気がかりで、これからの大切な二年間、どうやって両親と付き合ってゆけばいいか悩んでいます。
詳しく説明すると、今までのところ、僕と両親の人生はこんな感じでした。
両親はふたりとも、田舎で教師として働いています。地方公務員の常で、ほとんど転勤することもなく、二人は地元で出会って20代のうちに結婚しました。
勤勉で倹約家であるために、親自身の暮らしぶりは粗末ですが、おかげで三人の子供を何不自由なく育て上げるだけの蓄えはあります。
そんな、いたって真面目で「普通」なふたりの間に生まれた、三人目にしてはじめての息子が、僕です。
田舎の方へゆくと、まだまだ「長男は惣領、惣領は家督を継ぐ」といった概念が根強く残っています。
都会っ子の方には信じられないかも知れませんが、うちの両親は本気でそう思っています。親戚一同、そういった経緯で男子を欲しがっていたので、僕は小さい頃から親戚ぐるみでよく可愛がってもらいました。
親としては計算違いなことに、僕がホモセクシュアルに目覚めたのは、高校生の時でした。
たまに親の目を盗んで、自宅のPCでいかがわしいサイトを見ていましたが、ある時その履歴を母に見られてしまいました(ですから母は、僕がゲイであることを悟っています。認めたくはないのでしょうが……)。
母は僕を平手で打ちながら、「ゲイになんて、ならないでよ」と泣きながら懇願してきましたが、僕はもう手遅れだと分かっていました。
僕の父母は、それこそ誰よりも我が子を愛しますが、ホモセクシュアルという行為を受け入れることは絶対に出来ません。
親だって人間だから、割り切れない問題もあるだろうな、と解釈しています。
さて、子煩悩な両親は姉たちを手放したがりませんでしたが、僕は特別に東京の大学に行かせてもらうことができました。
そんな父母が、旅までさせた我が子に望むのは、
「大学を卒業したら、すぐに地元で就職して、家を継ぎ、いいお嫁さんをもらって円満な家庭を築き、孫の顔を拝ませて欲しい」というものです。
両親にとっては、「就学→帰省→就職→結婚→家庭生活」と、全てはひとつにつながっているのです。
この鎖の輪がひとつでも欠ければ、その人生は既に欠陥品です。
つまり、父母の究極の望みは、「自分たちの敷いたレールを、きっちりと子供に進ませること」に尽きるのです。
この望みは、根本的に僕の希望と食い違っています。
今のところ、僕の意志はこうです。
実のところ、僕は東京でいくらでもやりたいこと(+ヤリたいこと笑)がありますし、職種からいっても東京での就職を望んでいます。
それに、結婚するつもりは絶対にありません。
僕は不器用なので、偽装結婚では自分も相手も幸せに出来ませんし、それはかえって親不孝というものでしょう。
ここまでは、頭で考えて結論を出しました。
いろんな人に相談して、それなりに考えたつもりではあります。
問題はここから先です。
ここまで考えたにもかかわらず、僕は後ろめたくて、この希望をはっきりと父母に伝えることが出来ません。
「自分がまず不幸にならないこと、それこそ一番の親孝行」という信念を持ちました。
自分のセクシャリティを受け入れ、自分なりの幸福を思い描いて、将来設計をしたつもりでした。
しかし、父母のことを思うと、果たして自分は正しいのか、自信が持てません。
これは、上記のような自分の考え方や人格に、何か欠けている部分があるのではないか。
だから、自分の正しさを両親に主張できないのではないか。
ここまで思い至って、こちらの掲示板へ投稿させていただくことにしました。
長ったらしいのをここまで読んで下さって、本当にありがとうございます。
どうぞ皆さん、コメントのほどよろしくお願いします。
追伸
とくに舌鋒の鋭さで高名な桜子さん、もしコメントいただけましたら光栄です(^^)
いぬ。 (2012/04/30 Mon 03:19:21) pc *.2.165.66
お困り度: のんびり