
ゲイとして生きていく上での心や体の悩みを相談してみよう。ネット上にいる兄貴や弟が相談にのります。
ええ、忘れもしませんわ。
あれは、まだ梅雨の明けきらない7月初旬。
東洋随一と謳われた栗取侯爵家の敷地内に新たな洋館が建てられましたの。
元駐伊全権大使で派手好きのお父様だけに、お披露目の夜会はそれはそれは
華やかで贅を尽くしておりましたわ。
着飾った紳士・淑女のしとやかなさざめきと貴婦人達の洋装の衣擦れの音。
ベネツィア製のシャンデリアが辺りを燦然と彩っておりましたの。
でも、私の心は公爵様がいついらっしゃるか…ただそれだけに集中しておりましたの。
今日の為にお父様がフランスから取り寄せたヴィジュー、絹のローブデコルテに身を包んだ私は、さながら生ける白バラ。
16の娘盛りの私は、己の美しさに見とれる隙も無いほどにただ、公爵様のあのお優しい口元や潤みながらも意思の強い眼差しを宙に描きながら空の笑顔で来客からの容姿に対する賛嘆と嫉妬の眼差しをかわしておりましたの。
大正浪漫の侯爵令嬢栗取満子 (2012/08/22 Wed 18:54:32) pc *.249.242.25
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