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No.461376 Re: 既婚者との関係

天羽（あもう）と申します。相談文を読ませて頂き、自分の過去を思い出し、胸が熱くなりました。私は雅晴さんのように実際に関係を持つことはありませんでしたが、若い頃、やはり家庭を持つ男性に恋をして苦しみました。雅晴さんのご心中お察しいたします。

回答を書かせて頂くのは二度目で、前回は「後悔」という名前を用いました。職場の部下に恋心を打ち明けようかと迷っておられる方に、私のような老人になってから後悔しないよう激励するためでした。

今回、常に冷静に的確な助言をされるカルラさんが、『・・「後悔」しないと思える道を選択することでしょう。後悔がなければ・・「納得」はできるはずです。』と書いておられるのを読ませて頂き、その通りだと思いました。

蛇足ですが、（カルラさんのお考えとは異なるかもしれませんが）後悔しない道とは、誰に勧められたものでもない、また、単に常識や社会の通例に従ったものではない、雅晴さんご自身がよく考えて決められた道のことです。（達樹さんのお母様もそうされたと思います。）

雅晴さんのお気持ちは既に決まっておられますね。私はそれで間違いないと思います。前回書かせて頂いた事と同じ意見です。私のような年齢になってから後悔しないように、愛を貫きなさい。

一つ驚いたことは、多くの方が、雅晴さんの彼は幸福な家庭を持っているにも拘らず、雅晴さんと関係を持っていると考えられたことです。それだけ浮気をする人が多いということでしょうか？　相談を読んだ時、私も達樹さん同様、彼が不幸な結婚生活を送っているという印象を受けました。透哉さんの言われたように、この点は重要だと思います。

倫理面に触れておられる方もいます。歳をとると、倫理のことをうるさく言うようになると思われるかもしれませんが、私は逆になりました。

もちろん、議論の余地無く反倫理的なことはあります。しかし倫理なんて、その時代や社会、極端な場合は為政者の考えによって変わるものです。個人の場合は、その人の育った環境や人生経験、そして困った事に、その人の勝手な都合によって大きく左右されます。

ゲイを反倫理的であるとする国家や宗教があります。聖書にゲイは忌まわしいものと書かれていると主張する反同性愛者が、やはり忌まわしいとされている不倫を行い、聖書で禁止されている離婚を何度もしたりしています。以前ここでも、ウリをするのは反倫理的だけれども、発展場でヤルのはOKという勝手な意見がありました。

誰も自分の倫理観を他の人に強要することは出来ません。

雅晴さんと彼がどのような状況下で関係を始められたのか、関係を始める前から彼に子供さんまでおられることを知っていたのか、などにもよると思いますが、倫理的に責任があるのは雅晴さんではなく、彼の方だと思います。

しかし、彼にも辛い事情があるのかもしれません。家庭を崩壊させないように慎重に振舞っている事は認めてあげていいと思います。

この関係の「落とし穴」を相談さていますね。私はこれを、「将来後悔する事」と解釈します。私が考えられる事は一つだけです。それは、幸四郎さんの書かれた事と同じですが、彼のお子様を意図的に不幸にする事です。雅晴さんから彼に離婚を勧めたりは決してしないように。

子供にとって、愛し合っていない両親を持つことは不幸に違いありません。むしろ、一緒には住めないけれども、それぞれ幸福な生活を送っている親を持つことの方が良いかもしれません。しかし、それは誰にも予測出来ないことです。

もし将来、彼のお子様が、ご両親が離婚されたことで哀しい思いをされた時、雅晴さんに出来ることは何もなく、離婚を勧めた自分を深く後悔することになります。

最後に、桜子さんが「感情を押しつぶしながら狭い暗い裏街道を歩き続ける」と書いておられるのを興味深く読ませて頂きました。

私の若い頃は、本当に一握りの勇気ある方々を除いては、私も含めてほとんど全部のゲイが、感情を押しつぶし裏街道を歩きました。勇気の無かった者の言い訳ですが、あの頃は、社会的にそうしなければならない状態でした。

最近は違うと思っていましたので、職場の部下に恋心を打ち明けようかと迷っておられる方に、多くの方が告白しないように忠告されるのを読み、少し驚きました。

職場の部下という特殊性はありますが、たとえ恋い焦がれる相手が独身であっても、ゲイはまだまだ感情を押しつぶさなければならないようです。雅晴さんが家庭のある方を愛し、裏街道を歩くのとどこが違うのでしょう。

もしこの年寄りが人生をもう一度やり直せるのなら、ためらうことなく愛を貫きます。

天羽 (2020/04/01 Wed 14:00:40) pc *.17.57.124

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