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No.463520 Re: 自分らしく生きるって?

少し違った視点から私見を述べます。あくまでも自身の解釈ですので、回答になっているかについては、ご判断下さい。

よく、「自分らしく」とか「あるがままに」、「自然体で」と言う言葉が頻回に使われています。執着や欲望に苛まれている現代社会においては、まさに崇高な思想と言えるでしょう。それは、老子の「無為自然」と言う言葉に集約できます。ただ、字面のみにとらわれ！無為と言うことを「なにもしない、放って置く」と解釈している者が多いが、無為自然とは、「何もしないのではなく、精一杯の努力をし、あとは天地自然の宇宙の原理や変化をそのまま受け入れる。」と言うことなのです。よく、「人事を尽くして天命を待つ」と言うが、それを示唆しています。

無為は、「なんら作為をしないこと」と言う意味であり、無為自然は、「なんら作為をせず、あるがままの状態」を言います。

無為自然と言う言葉を自分に都合のいいように解釈し、字面だけが一人歩きし、自分勝手に曲解、正当化していること自体、「作為」そのものなのです。
努力もせず、何もせず、放っておいて、自分らしく生きることなどあり得ないのです。

また、「吾唯知足」と言う言葉も、単に「足ることに満足しなさい。」「現状に満足しなさい」と言う解釈だけではありません。足ることを知れば、自分に何が足りないのか、何が備わっていないのかが、見えてきます。それを足るようにしていけば、常に足ることにななる。と言う自身への戒めなのです。

「自分らしさ」「あるがまま」と言う言葉の真意を自分なりに消化吸収できなければ、単に自分の都合のいいように、努力しないこと、何もしないこと、の言い訳や免罪符になってしまいます。一生懸命努力し、やるべきことと真摯に向かい合い、真の「自分らしさ」
「あるがまま」を体現していくことが、人としての営みなのです。

こう (2020/06/05 Fri 22:50:41) pc *.129.219.146

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