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No.470086 Re: 今の状況どの程度考えていますか?

新型コロナウイルスについては、数度のコメントで「変異」について指摘して来たが、その悪夢が現実化しつつある。感染力が強まっているということは、わずかなウイルス数でも感染してしまうということであり、変異によっては強毒化する可能性も否定できない。年単位で考えればウイルスも生き残りをかけて弱毒化すると指摘すると言う研究者もいるが、現時点では警戒せねばならない。高齢者や持病を持っている人のリスクは叫ばれて久しいが、軽症の人であっても感染治療後の副作用が長く続いているケースも顕著になりつつある。また、インフルエンザとの同時罹患も報告されている。

ワクチンも来年３月位から医療福祉関係者、高齢者、リスク疾病者から接種も始まるとのことだが、（一般は５月位と言われているが)副反応や安全性などを見極めていく必要もある。また、変異に伴う効果の検証も必要となろう。

医療の深刻さは限界に来ているし、コロナ病床と一般病床との両立は崩壊寸前だ。しかし、その実感がないため、迫っている危機感が麻痺している。切実な問題として、実際に自分たちが医療を受けられない状態になるか、自分の命が選別されかねないことに現実味を帯びはじめているのだが。他人事として安易に構えていると自分がその立場に追いやられたときに後悔してもしきれない。

人間と言うものは、変わると言うだけで嫌がるものだ。今まで出来ていたことが出なくなる、自由が制限されると言うことにストレスを感じている。一定期間なら我慢もできるが、その出口が見えない現状で、自分たちの中で勝手にリスク軽減許容する言い訳し、理屈を付けて、これまでの自由な行動に合理性を見いだそうとしている。見ても見ぬふりをしていることは分かってはいても自分の楽しみの誘惑には勝てないでいる。人の移動や接触は感染拡大の要因であることは臨床現場においては常識であるのに。

人類はこれまで多くの感染症と闘ってきた。そして多くの犠牲を払ってきた。いつ、だれがその犠牲になるかは、明日のあなたかも知れない。
蛇足だが、地球が生まれ多様な生物を育んだが、生物の絶滅はこれまでに５回在ったと言われる。感染症との戦いがこれに類するとは言わないが、人間の傲慢が招いている面は否定できない。

いずれにしても、安易に受け止めているツケは自らが払う覚悟だけは必要だろう。自己責任という理屈はもう通らない。自分がそれで感染して苦しむことは自業自得だが、周りの大切な人に感染させ、場合によっては人の命を奪う権利は自己責任ではまかなえない。その重さを肝に銘じて欲しい。

追記：細菌とウイルスの違いと特性くらいはきちんと理解しておいた方がいいのでは。感染の方法や対処法も異なるので。

迦楼羅 (2020/12/25 Fri 23:37:30) pc *.8.13.0 メールを送る

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