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No.475108 エピソード

ある都市に出張していた折に、恩人の奥さんより連、急に倒れられ運ばれ緊急入院となったようで、状態絡が入りは予断を許さないとのことでした。自分にとっては掛け替えのない方であり、今の自分があるのは、その方との出逢いがあってのことでしたから、何とか仕事の都合をつけて駆けつけることにしました。

暫く滞在することになりそうだったので、出張先と言うこともあり、同棲している彼に着替え等の荷物を宿泊先に送ってくれることを依頼しました。この恩人については彼には話してありましたので、経緯も理解してくれていました。

出張先から病院に直行し、面会しましたが意識が戻っておらず、奥様も回復を信じて必死に寄り添っておられました。何かの支えになればと時間の許す限り滞在するつもりでした。

翌日、荷物が届いて中を確認したところ、着替えと共に喪服一式が入っていたことにあ然としてしまいました。彼にしてみれば、万一の時に恥をかかせまいと先々を配慮したのでしょうし、悪気があるとは思いませんが、回復を願ってのお見舞いに、喪服までの用意に、とても淋しく、やりきれなさを感じてしまいました。

彼はとても聡明で気持ちの優しい人です。それゆえ、行き過ぎた配慮になってしまったものであり、彼の人間性を疑うものではありません。ただ、人の機微の難しさを実感しました。

ご意見があれば、お受けしたいのですが。

スザク (2021/06/20 Sun 22:04:41) pc *.128.20.76 メールを送る

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