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No.480340 Re: 抱きしめて欲しい

悪魔子さん

お役に立つかどうか分かりませんが、私自身の経験を少し書かせていただきます。

私は母一人子一人の家庭で育ちました。子供の頃からアメリカ文化に憧れており、自分がゲイだと気付く以前から、好きなハリウッド男優が出ている映画を繰り返し見ていました。日本の大学を出てからアメリカに来て、アメリカ人のパートナーも見つけました。

同棲を始めて数年経った頃、日本にいる母が病気になりました。母の面倒をみれる家族や親戚がいないので、私が日本に帰り、母が亡くなるまで約一年半、付き添いました。

その間、私とパートナーは毎日スカイプで話をしました。（今ならZoomもありますね。）この週末にアメリカは冬時間になったので、東海岸と日本との時差は１４時間です。こちらが夏時間の時は１３時間です。このようにちょうど昼と夜が逆になっているので、お互いにあまり無理をすることなく話をする時間を見つける事ができました。

別に重要な話をしたのではありません。毎日毎日、日常の細かなことを報告しあい、彼が私の愚痴を聞いてくれただけです。彼は私の気を晴らすために、色々と面白い話をしてくれました。

お互い時間がある時は、スカイプで話をしながら、同じテレビ番組や映画を見ました。１、２、３で同時にスタートボタンを押して、ビデオを同調させました。よく知りませんが、１万キロメーターほど離れているんでしょうか。でも、同時に笑ったり、下手な俳優を批判したりして、彼がすぐ隣にいるように感じました。

彼はまた、頻繁にパッケージを送ってくれました。私に必要な物があったわけではありません。私が普段好きで食べていたお菓子などを送ってくれただけです。いくら日本では買えないものとはいえ、数ドルのお菓子を100ドル近く使って送るんですから、何度ももういいからと言いました。でも彼は送り続けてきました。後で分かったことですが、これは私のためというより彼自身のためだったようです。私に送る荷物をつくっている時は、彼も寂しさを紛らわす事ができたようです。荷物に同封された彼の手紙は今でも私の宝物です。悪魔子さんもパートナーさんに日本の食料品でも送ってさしあげるというのはどうでしょうか？　パートナーのために何かするというのは楽しいものです。

彼は何度も日本を訪ねると言いましたが、日本語の喋れない者が来るとますます面倒なので断りました。母が亡くなった後、家の片付けをする手伝いに来てもらいました。空港に迎えに行って、彼の大きな胸に抱きしめられた時に感じた安堵感は言葉では言い表せません。

このクリスマスやお正月にパートナーさんが一時帰国することは可能ですか？　日本の水際対策は厳重なようですが、パートナーさんが日本国民であれば入国拒否はされないと思います。

長くなってしまいました。他にも色々とありますが、基本的にはどんな方法でもいいからパートナーとの連絡を絶やさない事だと思います。つらい時間でしたが、この経験のため我々の絆はより深いものになりました。

私の場合は母一人でしたが、悪魔子さんは多くの方々のご面倒を見なければならないようですね。また現在はコロナもあり、ますます大変だと思います。

もし私の経験が参考になれば幸いです。

寒さに向かいますが、どうぞお体にお気をつけて、頑張ってください。

浩太 (2021/11/11 Thu 02:04:02) pc *.7.56.243

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