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No.480912 Re: 人を好きになれない

木枯らしの季節になりました。
あれほど暑かったのに、春夏秋冬。特に夏と冬は長く感じるものです。

というように、あなた。
人生の斜陽という言葉を思い起こしてください。
誰もがそういう風に恋愛から遠ざかっていく。それが人生です。
そして中高年の狂い咲きは事件と背中合わせも多い。
要するに、若さの眩しさで許される厚顔無恥と怖いもの知らずでこそ、恋愛
の醍醐味を謳歌できるのです。
年齢を経ると、トキメキが失せて行く。
その先に有るのも確実な厄介さが先に想起されて突っ走るのを諦める。
そして憧れに意味を感じなくなる。
安泰主婦の若造への萌える胸キュンは世の中にも在りますが、
それはどだい距離が埋まらない喧騒のようなものでしかありません。
本当に誰かに愛を向けるのには、多くのものを捨てる人生を覚悟せねばなり
ません。すなわち、男女ともの「浮気」程度となる。

しかし、独り身のゲイとしていつでも自由恋愛の土俵が近くに有るのに
恋愛ができないのは、「大人になった」ということでもあるのです。
思慮分別とリスク予測の芽を封じる賢い大人になった。
そしてもう冒険は実りよりも倦怠が大きくなっていく。
人間は個々で大きく違うので、例え血縁兄弟でも赤の他人ほど気質も性格も
ちがうように、その違いが嬉しいもの知らずではもう無いということです。

このような反省に立ってみて、
あなたに勧めるのは、自分にとって心地良い人も一番だけど、
それよりも尊敬できる人間性を探すことです。
そして、お互いの違う部分を共同カップルなのだと浮かれて埋めようとは
しない個性の尊重です。
しかし、時にはハッとさせるような童心のような場と時間を持つ誘いをして
実行すること。そのメリハリがあなたを無二の人にする可能性を持つのです。

それと、相手を利用しないことは重要です。
自分の憤懣や鬱積の捌け口にしないこと。好い空気を出し合うこと。
そのためには言葉も大事にすること。
それが大人同士の恋には必要であり、また年上なら余裕になるし、年下なら
相手の老婆心までも刺激する。

最後に、一番重要なことは、思い遣りと称して考え過ぎないことです。
馬鹿になれるか否かが恋愛の成否を分かつ。
馬鹿だなと言われて拗ね貌で笑っている人を愛したいと誰だって思う訳なの
です。

都心の人間模様に麻痺させられてはなりません。
小さな心を探しなさい。
平凡を大事にしなさい。
そして、どういうことも小馬鹿にしてはなりません。
あなたが馬鹿になることと、周囲他者を馬鹿にしないこと。
これを守る時に、恋愛の天使が降臨します。

それと、流されてどうでもいい交友やアバンチュールにうつつを抜かす時間
の浪費を慎みなさい。あなたには勉学も足りません。おそらくは。
この勉学とは自分を思い上がらない好奇心のフォローという意味です。
それを一緒にできる人があなたの今これからの恋人に相応しい。
人生のμέρος を追い求めるように。

眞理
https://youtu.be/u4Gm9zDIcOI

真理之丞メロス (2021/11/23 Tue 14:35:45) pc *.80.241.72

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