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No.486482 Re: 誰かに聞いてほしかった

人生の艱難辛苦がどうしてこれほどに、と、
そういうことが表面的には見えない世間や社会の至る所に横たわっているの
が人間の世界です。でも、これは人以外の動物でも同じで、
そこいらの滅多には姿も現さない都会の片隅の猫家族にだって、はたまた
極論、アフリカのサバンナの暮らしの中でもそここに多々在るのです。

あなたの苦しみと懼れ、空虚は我が事のように理解できますが、
「すべてを受け容れて対峙する」と、それしか方策はありません。

絵空事で、もっとお金が潤沢に有って、もっとコネクションも有って、
それなら彼ももっとこうまでにはならなかったかもしれない等と、
例えばそういう切ない寂寞としたゲイ関係の中の無いものねだりの感情が
どこかに湧く隙間もあるかもしれない。しかし、それは違う。

人生で大切なことは、
「自分の範囲でいいから向き合う」ということなのです。
彼にどう最大最強の治療をしてあげられなかったのであっても、
また、彼の家族がどうして駆け付けて来ないのかと「シャカリキ」とそれを
圧す(おす)などしなくてもいい、あなたのできるMaxを捧げる歩みあるのみ。
それでいいのです。

そのMaxが問題でしんどいのだと多くの人は解っている。
しかし、淡々と、そしてその場で最良と思う判断をして、その自分を信じて
あなたのできることを成すという今後にしてください。

例えてみて、死者は何を一番喜んでくれるでしょうか。
それは、その人が最大限に注いでくれただけの愛を感じられることであり、
その人が懸命に為してくれたその添い姿を何よりも嬉しく思う訳なのです。
もっとこうすることができていれば、という不可能や絶望を思うよりも、
「今の自分がどうできるかだけ」を考えて、
どのような破滅を目にしても捧げてみようとする、それだけでいい。

だからあなたは今のままでいいのです。
どのようにしたとしても後悔は付き纏う。それが故人への追憶です。
しかし、その時完全にそこだけを見て当たったという自分が居たのであれば
不思議と後悔はしないことでしょう。そうあなたに断言します。

あなたは天涯孤独を懼れているけれど、それは杞憂。
そういう人はそこいらに居るものなのです。ただ見えていない、見せては
いないだけのこと。
そして、彼のその境遇は、誠実なあなたが極論独りでさえ生きていけるため
の彼からのあなたに捧げるあなたの未来への挑戦状（叱咤）なのです。
遣り切ったというあなたが得るものは、この世の中の一番の護符となる
あなたの内面の強さということになる。あなたはどうあっても歩いて行ける。
そのための彼からの愛情と、それが真のものである証拠の試練ということ
かもしれない。

彼の余命には触れないでいいでしょう。
わざとらしく伏せて隠すという大根役者芝居ではなく、
敢えてその話には触れないというあなたの渾身の覚悟の強さを嘘でも見せて
あげて、あなたという存在を彼にぶつけることだけでいい。
心で涙しても、ふつうに笑って彼と接して行きましょう。

そして、あなたが捧げるだけと思うかもしれない二人なのでもいいのです。
そのかわり、もしも彼がどうなっても、あなたは自分だけが何かをしただけ
では無かったということを早晩自ずと知ることとなる。

ありのままでいい、というのが愛の至高の形だということをあなたには理解
してもらいたい。粛々と、そして日常のままに、
しかし、行動することだけは基本に置いて、もう少し頑張ってみてください。

誰かを喪うということは、どういう人間にも等しく舞い降りるものであって、
あなただけの寂しさではないのです。
何かを無くしたとしても進んで歩く人生のために、
今から粛々と歩む予行練習だと思って敢えて自らに笑顔を課すようになさい。
これは、ともすれば心が泣いてしまうのであっても笑おうとする心のことを
意味しています。そうして、人は知らぬ間の我が心の成長に気付き、また、
親の愛を心底知ることになる訳です。あなたは今、それに近付いている。

眞理

真理之丞挑戦状 (2022/07/18 Mon 00:58:06) pc *.191.236.41

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