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No.58273 Re: 全てにおいて無精な彼

あなた、
お見合い結婚や、何かの拍子で添うようになったのでない以外では、
人間は心の通い合いだけでずっと共に精神を穏健に過ごしていくことは
できません。
その彼との、あなたに湧き上がるストレスを差し引いた愛がどれほど重い
ものか、あたくしはあなたの場合は、その彼はあなたにそぐわないように
思えます。
なぜなら、共に居ることの安らぎには、同じデリカシーや思慮、
あるいはそれらに通底している美意識が、ないしは、感性のアンテナが
同じ類であることが必要といえば必要だからです。

いいえ、もちろん口では何とでも言える。
彼のきれいな心根だけで十分なのだ、とか、がんじがらめなまでに仔細に
拘り・見てくればかり気にして真の思い遣りに欠けて浮ついているより
よほどマシだとか、かくかくしかじか。

しかし、あなたの述べていることは、人間が自分をどう表出するかという
生き様に繋がっている（世の常識に照らして）最低限の留意なのであり、
それを敢えて避けて例えば清貧に生き、地味に実直でさえあれば、着飾る
ようなことはどうでもいい、という以前の
「自他への気遣い」そのものと言ってよい
「生きる上で在って損ではない意識」というものです。
それが彼には欠けていて、呆れてしまう・忌々しいまでに無頓着というの
は、やはりあなたの目線に適った彼ではなく、
婉曲さえも無意味なまでに伝わってない「結果としての無視」は、
あなたへの彼の愛の不足に他ならないと診られても仕方がないことです。

彼がどう優しいか、彼がどう誠実で朴訥か、
そんなことは陰でこそ成され意味を持つことなのであり、実際の実社会を
生きる上では、くつしたを履き違えることなど、もはや許されるべき次元
の世の中ではありません。
（これは個人の勝手や間違いが許されても、そういう心意気ではダメなの
だ、ということです。）

あなたが彼を見限って、さて、他に彼ほどの心の男が居るかは難しい問題
ですが、彼は性根を鍛え直して、あなたのためではなく、自分が輝く術を
彼自身が体得すべきことなのです。

あなたはあなたの先手必勝の心がけ以前に彼が自ら心がけるべきことと彼
に強く主張してもよろしい。あなたの述べ方、あなたの顔態度、そこに
彼ならそれがどう本気か判るあなたの真実の愛があるのであれば、
その時彼にどう不快で怒らせてもよろしいことなのです。
あなたはあなたの快感のみではなく、彼が（自分として伴侶として）どう
あって欲しいのかは、力説しなさい。
その結果の愛の行方はあなたは信念で受け容れる覚悟で向き合いなさい。

あたくしは、あなたの感性を誠実の眼の上でも理解した。

真理之丞徒花彼 (2010/07/29 Thu 01:17:40) pc *.18.176.53

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